ソトー100年史 1923-2023

第0章 │ □□□□□□□□□□□□□□(~0000) 113 するだけでなく、尾州の糸染め企業や他産地の企業、ニッ ターとの取り組みを深め、国内外の市場開拓につながる 製品を開発し、販売していくことを目的と定めた。狙いとし たのは、アパレル企業と直結できるテキスタイルを手がけ ることでユーザーからの情報を直接入手し、それを染色 整理加工での新規開発につなげ、当社側から新たな需要 を発信していくことであった。ある意味、取引先と競合関 係になるため、関係悪化を危惧する声もないわけではな かったが、当社側からの需要開拓につながる新たな提案 が可能になることで取引先にもプラスになる、すなわち共 存共栄のためであるとの発信を行い、理解を求めた。 テキスタイル事業部発足時には本社に4人、東京事務 所に契約社員を含め7人を配置し、各産地の技術力のあ る企業と提携してものづくりを進め、本格的なテキスタイ ル事業を開始した。 2008年1月にはテキスタイル事業を加速させるため、ダ イドーリミテッドと戦略パートナーシップを構築することと し、①ダイドーリミテッドの貿易業務を担当する子会社ダイ ドーインターナショナルを販売窓口として欧米市場を中心 とした高級市場へ販売する、②ダイドーリミテッドの紡績 からの一貫生産にソトーの染色整理加工技術を付加した 高付加価値製品を生産する、③海外ファッショントレンド を反映したものづくりのため、外部のプロやデザイナーを 加えてテキスタイル企画を行う、④国内産地の枠を超えた ものづくりを推進する、などで合意した。テキスタイル企画 にあたっては「ジャパンクオリティ」「ナチュラル」「トレンド を踏まえたオリジナリティ」をコンセプトとして進め、同年2 月にはパリのエスモード・インターナショナルで個展を行 第8章 │ 繊維事業をタテおよびヨコに拡大・伸長(2003 2 17 プルミエールビジョン会場

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