ソトー100年史 1923-2023

第0章 │ □□□□□□□□□□□□□□(~0000) 116 8 繊維事業をタテおよびヨコに拡大・伸長(2003~2017) ソトージェイテックがいわなかのテキスタイル事 業を承継 岐阜県安八郡輪之内町において織物・ニット製造販売 を続けてきたいわなか株式会社が国内衣料消費の不振 などによって経営危機に陥り2009(平成21)年11月、東 京地方裁判所に対し、破産手続き開始の申し立てを行っ た。それを受けて当社は同社が担ってきた尾州産地の生 産体制を維持するとともに、当社のテキスタイル事業との シナジー効果が期待できることから同社の事業継続への 支援を表明した。同社の事業を譲り受けるためソトージェ イテック(岐阜県安八郡)を設立し、いわなかが保有して いた18台のエアジェット織機、7台のレピア織機、48台の 編機を引き継ぎ、事業を継続した。 その後、ソトージェイテックはいわなか時代からの服地コ ンバータやアパレルメーカー向けのメンズ、婦人向けなどに 加え、当社のテキスタイル事業部からの受注にも対応した。 また同じく2009年に、一宮市のテキスタイルメーカーで あった小池毛織と業務提携を結び、新たな産地分業の再 構築を目指した。小池毛織が必要とする原糸の仕入れを 当社が受け持ち、小池毛織がテキスタイルの企画・製造を 行い、その販売を当社のテキスタイル事業部が行うという ビジネススタイルであり、小池毛織は糸の仕入れのための 資金リスクが低減でき、当社はテキスタイル事業が拡大で きるというシナジー効果を狙ったものであった。 編機 ソトージェイテックの成型機

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