ソトー100年史 1923-2023

第0章 │ □□□□□□□□□□□□□□(~0000) 125 第8章 │ 繊維事業をタテおよびヨコに拡大・伸長(2003 2 17 薬品として添加していたアルカリ剤に原因があることを 究明し、別のアルカリ剤に替えることでスレを防ぎ、なお かつ生産性を高めることにも成功した。  開発当時、フォーマル・ブラックは競合会社が高い シェアを保有していたが、当社は多発していたバブリン グ現象を防ぐことのできるセッター(TSB)を独自で開 発することにも成功し、フォーマル・ブラック加工の受注 を獲得した。これにより尾州におけるメンズフォーマル・ ブラックは当社のみが加工することになり、全国的にも NO.1のシェアを獲得することになった。 感性を訴求する各種の差別化加工を開発 2010年代以降も当社はグループを挙げて各種テキス タイルにおける差別化加工技術の開発に取り組み、いくつ もの成果を上げてきた。 サン・チタニア(2003年)  物質が光を吸収してエネルギーの高い状態となり、 そのエネルギーを反応物質に与えて化学反応を起こす 光触媒機能を生かした新たな加工法の開発にも取り 組んできた。その成果が「サン・チタニア」であり、ホルマ リン、硫化水素、キシレンなどの悪臭の吸着・分解を行 う「消臭効果」、細菌の増殖を抑えることで悪臭の発生 を抑制する「抗菌効果」、繊維表面の汚れ物質を徐々 に分解する「セルフ・クリーニング効果」を実現した。さ らに光触媒製品技術協議会(現:光触媒工業会)が定 める「SITPAマーク」を取得した「サンチタニア・V」は、 紫外線はもちろん400ナノメートル以上の可視光線で サン・チタニアの下げ札

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