ソトー100年史 1923-2023

第0章 │ □□□□□□□□□□□□□□(~0000) 91 シルケット機 シルケット加工の展開 1978(昭和53)年に一宮事業部で導入された、綿・ 麻に対する加工法であるシルケット加工は、生産量の増 大に伴い改良を重ね、1980年に一応の形態を整えた。 1982年にはシルケット機ワンセットを完備し、フル稼働を 可能にした。麻織物が春・夏のアウターとして普及していく とともに、アパレルの要請に応えて、反物の規格を毛織物 と同じW幅に移行していった。1984年12月には第一事 業部にスポーツウェアなどのニット用シルケット機を導入 し、1987年には第二事業部にも導入し、多様化するアウ ターの柱となった。 シワ加工の展開 1979(昭和54)年DCブランドからの要請を受け、第一 事業部で綿のシワ加工織物を開発した。その後は麻織物 でも展開し、麻の弾力と伸度の不足をカバーする新しい 風合いが繊維業界で広く受け入れられた。第二事業部で も麻織物のかみしも感覚の脱却を狙った艶づけ、ぬる味 づけ、シワ加工を研究・開発し、好評を博した。 コールド・パッド・バッチ染色の展開 1981(昭和56)年10月、第二事業部において設備導 入とともにコールド・パッド・バッチ染色の加工を開始し、 その後、コットンをはじめラミー、リネン、レーヨン織物、 レーヨン混紡物、交織物と次々とレパートリーを広げた。 他社に先駆け、セルロース系の繊維のW幅・小ロット生産 を可能にしたのも当社である。1987年5月には一宮事業 部で染色工場の新設とともに導入し、同年9月には第一事 第6章 │ 新たな企業理念のもとでソトー誕生(1989 1993

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