ソトー100年史 1923-2023

第0章 │ □□□□□□□□□□□□□□(~0000) 92 業部でも導入した。 ウールのウオッシャブル加工の進展 当初、チバガイギー社のオリガン加工によりスポーツ シャツのウオッシャブル加工に成功したが、1977(昭和 52)年にオリガンの製造が中止されたため、バイエル社の シロランBAP加工に変更せざるをえなかったものの実用 化に成功し、“ウオッシャブルの蘇東”のイメージを業界に 定着させた。さらに消費者の高級品志向に合わせ、強然 ボイルシャツ、ドレスシャツを開発するなどバリエーション を拡大させた。 1982年には第二事業部がカチオン可染エステル・ウー ル混の商品化に成功し、これによりウオッシャブルという 一つのマーケットを確立したとの評価を得た。 また、1975年に業界初として注目されたウールのフェル ト化を防止するプリベンZ加工、紫外線から肌を守るUV カット加工、超耐久撥水加工セラータなども開発した。 セラータシリーズの展開 1987(昭和62)年、ウール織物の撥水・撥油加工を可 能にしたセラータを開発した。1991(平成3)年からその シリーズ展開を図り、ネオ・セラータ、ハイ・セラータ、バリ ヤ・セラータを次々と開発した。「ネオ・セラータ」は超撥水 撥油加工に制電加工を加えたもので、薬品メーカーと共 同で開発した業界初の帯電防止剤を使用することで帯電 圧をセラータの約半分にまで抑えることに成功した。スー ツのほこりの吸着やスラックスのまとわりつきを大幅に減 少させることができ、撥水撥油性能も一段と向上した。 6 新たな企業理念のもとでソトー誕生(1989~1993) ソトーの技術を紹介する下げ札 セラ―タ加工シリーズの下げ札

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