第0章 ￨ □□□□□□□□□□□□□□（～0000） 110 に移管しており、世界市場を相手にビジネスを展開するた め、さらなる製造技術の習得が急務になっていた。一方で 当社は天然繊維素材主体の染色整理加工業に特化し、 技術・品質に強みを持っているものの、製品輸入の増加 や消費者ニーズの素材変化による産地低迷の影響を受 け、その対応策として、市場としての大きな可能性を持つ 中国への進出を検討していた。こうした事情からお互いの 強みで補完するシナジー効果が期待できるとして、以下の 内容で提携した。 1.ソトーはダイドーリミテッドに対し、保有する染色整 理技術のノウハウを提供する。また、ソトーは技術者を派 遣してダイドーリミテッドの中国法人である大同利美特の 染色整理加工部門の技術力の向上に寄与する。 2.ダイドーリミテッドは中国進出を検討しているソトー に対し保有するノウハウを提供する。 3.両社はそれぞれのビジネスを拡大するために、相互 に持ちうるその他のノウハウ、技術情報も提供し協力する。 4 .ソトーは大同利美特の経営に参画することに合意 し、2006年3月に100万米ドルを出資し、大同利美特は 増資する。 この出資により大同利美特の出資比率はダイドーリミ テッド97％、当社が3％となった。 その後、ダイドーリミテッドを通じて得た情報をもとに当 社も中国での事業展開を検討したが、情勢の変化もあり、 最終的に進出を断念し、大同利美特からも撤退した。 8 繊維事業をタテおよびヨコに拡大・伸長（2003～2017）
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