ソトー100年史 1923-2023

第0章 │ □□□□□□□□□□□□□□(~0000) 142 コロナ禍での厳しい事業運営 2020(令和2)年冬から始まった新型コロナウィルス によるパンデミックは瞬く間に世界中に拡散し、欧米では ロックダウンを含む厳しい対応がとられ、日本でも社会 生活だけでなく経済にも深刻な影響を受けた。当社への 影響も大きく、2020年度の売り上げはコロナ禍の影響を 受けていない2019年度と比べ連結で32.7%(個別では 36.4%)も落ち込んだ。2021年度に入っても新型コロナ ウィルス感染症の拡大は収束せず、度重なる緊急事態宣 言や、まん延防止等重点措置によりファッション衣料消費 が回復せず、厳しい経営環境が続くことになった。加えて 不動産事業において量販店に賃貸していた群馬県伊勢 崎市の土地・店舗が2021年4月をもって契約終了となり、 営業損益に多大な影響を与えた。そうした状況に対応す るため、OBをはじめとする契約社員との契約期間満了に よる契約の打ち切りや、雇用調整助成金の活用などによ る固定費の削減、工場内での生産ロス削減などに努めた ものの、2022年度も大きな営業赤字を計上する見込みで ある。 コロナ禍が収束すれば、需要の回復が期待されるが、 すぐさま以前と同じような状態に戻ることはないと思われ ることから、生産体制の集約と再構築を図り、スポーツ・ インナー・ユニフォームといった“非ウール”“非ファッショ ン”に取り組んでいく姿勢を鮮明にしている。 9 優れた感性と技術で新たな価値の創造へ(2018~2023)

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