ソトー100年史 1923-2023

41 統制は徐々に強化され、繊維業界も生産品種、品質 などにおいて一元的に統一され、当社には羅紗地やオー バー地の指定生産品の入荷が急増し、その対応に苦労し た。絨氈部は引き続き軍需品加工に専念していた。 指定生産による厚物地と染色品の増加により、1941年 下期の第38期の利益は3万5,000余円と、戦前の最高記 録を達成した。 1941年12月8日、わが国は米英両国に宣戦布告を行 い、太平洋戦争が始まった。 4.戦時統制下の経営 協和興業有限会社の設立 太平洋戦争に突入すると各種の統制が一段と強化さ れ、国家経済の強化を目的として企業合同が真剣に討議 されるようになった。 太平洋戦争による戦時体制がさらに強化された1942 (昭和1 7)年3月、当社と艶由整理工場、山直毛織、中 野毛織の4社が出資して新会社を設立した。これが生産 品の一括受注、資材の共同購入をはじめ事業の統一を 図り、生産拡充を進めることを目的とする協和興業有限 会社である。資本総額は12万円で、1口5,000円で全24 口に分け、当社は6口3万円を出資した。同社は商工省の 指導のもとで乾燥機10台以上を1単位として企業合同を 行ったもので、当地区にあった約1,000の機業者は47の 企業体にまとめられた。生産はすべて指定品となり、原料 も大部分が配給制となった。 当社も電力の削減、原材料や燃料の制限などに苦しみ 第2章 │ 蘇東興業の誕生と戦時下の経営(1924~1945) 協和興業有限会社出資証券

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