ソトー100年史 1923-2023

55 東京株式市場での店頭売買 1952(昭和27)年当時、計画が進んでいた栃木県佐 野工場建設資金の調達を目的とする第6回の増資を3月 25日の払込期日で実施した。増資額6,000万円のうち、 半分の60万株を既存の株主に対して1対1で割り当て、残 りの半分を65円のプレミアム付で公募することとした。こ れを機会に東京株式市場での店頭売買が検討され、実 施することとした。 1952年11月26日、東京証券取引所で株式店頭売買 説明会が開かれ、同月28日、東京証券業協会売買監理員 会で正式に店頭売買新規承認銘柄として扱われ、東京株 式市場の非上場銘柄として店頭売買が開始された。売出 し価格は70円であった。その後、1961年10月2日、第二 市場部開設とともに東京市場第二部銘柄となり、同時に 名古屋市場の第一部銘柄(信用取引銘柄)となった。 本社第二工場の落成 1957(昭和32)年、当社は本社工場の増改築を計画し た。わが国は高度経済成長の時代に足を踏み入れつつあ り、毛織物業も好調に推移していた。これを受けての増改 築計画であった。 本社工場については同年1月29日の取締役会で3億 円以内の予算で実施することが決定され、工場南隣の約 6,690坪の土地買収作業に入った。うち5,414.5坪の所 有権移転登記を8月5日に完了した。本社工場の操業を続 けながら新工場を建て、完成後に本社工場の改築にとり かかり、本社工場・精練工場91.4坪を完成させた。 第3章 │ 事業環境激変のなかでの急成長(1946~1962) 創立30周年、佐野工場操業記念パーティー (昭和28年11月5日、一宮商工会議所)

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