ソトー100年史 1923-2023

第0章 │ □□□□□□□□□□□□□□(~0000) 76 という4つのグループで推進された。SECTのメンバーが 各現場に入り込んで実地調査を行い、その結果に基づい た改善提案を推進委員会に提案し、そこで検討、決済さ れたプランを実行委員会が現場でテストして成果をチェッ クするという方式が採られた。小手先の改善ではなく、社 員の意識改革から始めるという方法であったため、当初の 目標を大きく上回る成果を上げることができた。 捺染事業の廃業 赤字の直接の原因が第一事業部の赤字にあることが 判明したため、その採算性の向上に向けた取り組みを 行ったものの、好転しなかったため、1979年に捺染の廃 業を決定し、捺染機とその付帯設備一式を主要顧客で あった岩仲毛織株式会社に譲渡した。 18年ぶりの増資 1977(昭和52)年6月と12月、2回に分けて増資を行っ た。1975年に東京証券取引所が新しい上場廃止基準を 発表し、上場株式数1,000万株、資本金が5億円以上で あることが上場の最低基準となり、1978年4月1日までに それに達する必要があった。当時の当社の資本金は3億 6,000万円、720万株であったから、このまま放置すれば 上場廃止となる恐れがあり、もし廃止になれば再上場は きわめて難しいと言われていた。また、当社は1959年以 来、ずっと増資をしてこなかったことも背景にあった。 18年ぶりの増資により、当社の資本金は5億円となっ た。 5 オイルショック後の経営改革と計画経営の開始(1974~1988) SECTの報告書

RkJQdWJsaXNoZXIy NDY3NTA=