ソトー100年史 1923-2023

第0章 │ □□□□□□□□□□□□□□(~0000) 79 ■QCサークル QCサークル綱領によると、QCサー クルとは「同じ職場内で品質管理活 動を自主的に行う小グループ」のこと で、その目的は「企業の体質改善・発 展に寄与すること、人間性を尊重し て明るい職場をつくること、能力を発 揮し無限の可能性を引き出すこと」と 謳われている。 た。ことに当社の場合、1970年代になって後染めのウェー トが高まったが、後染めの色合わせに必要なデータが 揃っておらず、新しい素材に不慣れなこともあって現場で は色ムラなどのトラブルが発生していた。 そこで当社は1981(昭和56)年9月9日、全社的な品 質管理活動に向け、全社員を前に「キックオフ」のタイトル で品質管理本部の旗揚げイベントを開催し、QC活動を 開始した。各職場で7~8人のサークルを結成し、テーマ を決めて自主的な研究・討議を開始した。当初は社内に 戸惑いや不満もあったが、各種の勉強会や研修会を通し て徐々に盛り上がりをみせ、キックオフから約1年半後の 1983年4月9日、第1回の全体発表会の開催にこぎ着け た。こうした活動を通して、「QCの本質は自分を見直し、自 分の仕事と職場を再点検し、『なぜ?』を繰り返すことが、 他の人や他の職場、そしてお客様に喜ばれることにつなが る」との考えが共通の思いになっていった。 第1回全体発表会時にはサークル数は56サークル472 人となっていたが、1993(平成5)年3月には71サークル 496人が参加するまでになった。その後もQCサークル活 動は継続的に実施された。 第5章 │ オイルショック後の経営改革と計画経営の開始(1974 1988 第12回QCサークル発表会

RkJQdWJsaXNoZXIy NDY3NTA=