第0章 │ □□□□□□□□□□□□□□(~0000) 80 2.第1次中期経営計画の策定 中期ビジョン策定の背景 1982(昭和57)年11月、当社は「中期ビジョン」の名称 で、1983年から1985年を計画年度とする第1次中期経 営計画を策定した。策定の背景となったのは、当時当社を 取り巻いていた経営環境の厳しさであった。すなわち過去 のような高度成長は見込めないため、市場の拡大がもは や期待できず、企業間競争がますます激しくなってくるこ と、企業数と供給量がともに過剰な状態が続いていた繊 維業界では、企業の淘汰が進むだろうということが予想さ れた。さらに染色整理業界、とりわけ中堅規模の企業が多 い婦人服地の分野では、小回りのきく機動力で競争力を 持ち、また大手間の競争は長期的に営業力と技術力が決 め手になってくるとされた。重衣料から中軽衣料へ、ウー ルから複合素材へと、製造から一般消費者に至るまでの 生産および流通経路の変革、さらに途上国との競争激化 が予測された。 そうした認識のうえで、他社に先んじるかたちで企業を 変革していくため、中期経営計画を策定したのだった。 第1次中期経営計画の推進 当社では自社の強みとして、上場企業としての知名度、 実績、信頼性、開放性、真面目で自由な社風およびこれら によって裏付けられた資金調達力、資本力などが指摘さ れた。一方で受注・加工・出荷に至る各部門の機動力、市 場ニーズに対する情報収集力、社内各部門における標準 化、組織的な運営力、労務構成の高齢化などが弱点とさ 5 オイルショック後の経営改革と計画経営の開始(1974~1988)
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